花 巻 地 域 担
有 原 寿 典 さ ん 当 ︶ 身 出 県 岩 ︵ 手 りはのりあらかず ロ 日 動 活 」 ム ー チ ト ク ェ ジ ー プ し こ お 域 地 ブ ー ト ハ イ 「 誌
ションです。とはいえ、自分ができるのは設計や空間デザイン、その周辺のことぐらい。ひとりで大きなことを仕掛けるというより
は、周りの人を巻き込みながら、ひとつひとつ事例を重ねていけたらいいなと思っています。これまで農家さんに頼まれて販売台兼収納コンテナを作ったり、今年2月に新装オープンしたマルカン
ビル1階フロアの空間デザインなどにも携わったりしましたが、その中で感じるのが「花巻っておもしろい人、才能あふれる人が多いなあ」ってこと。農家さんも粋でカッコいい人が多いし、実はフラ
ワーアレンジメントのスキルがすごいとか、木材の知識がすごいとか、才能を持った人たちがたくさんいるんです。私が「こういうことをしたいんだけど、自分には無理…」と周囲に助けを求めると、
誰かがそれをキャッチして、ピッタリの助っ人を紹介してくれる。そんなふうに輪が広がっていくのがすごくおもしろい。私は地域お
こし協力隊員ではありますが、実際には地域の人たちに「協力してもらっている」んです(笑)。
今、大迫地域担当の鈴木寛太隊員と企画しているのが、空き家をリノベーションし、就農希望者向けのゲストハウスをつくる計画で
す。大迫はぶどうの産地で、担い手不足という課題を抱えているのですが、いきなり移住・就農はハードルが高い。興味を持っている人がもっと気軽にチャレンジできるような拠点をつくったらどうだ
ろう、というところから始まりました。農家さんと接すると感じるんですが、農業って本当にカッコいいんです。その魅力をもっと多くの人に知ってもらえるような舞台を提案したいと考えています。
自分一人ができることは限られているけど、地域の人たちの力
を集めれば、もっと楽しくていいものができるし、アイデアも広がる。そうやっていろんな人を巻き込んで、このまちの「おもしろいこと」を増やしたい。それがどんどんつながって、花巻のまちその
ものの魅力になっていったらいいなと思っています。 私は盛岡市出身で、地元の高校を卒業後関東の大学へ進学しまし
た。はじめは社会工学を学んでいたのですが、3年次に芸術系の学部に編入し、建築デザインの道へ。卒業後は大学院に進んで研究を
続け、修士課程修了後都内の設計事務所に就職し、建築家の個性が色濃く反映された設計を手がける、いわゆる「アトリエ系」と呼ばれるところで7年経験を積みました。
「いつかは岩手に戻ろう」と考えていたこともあり、2015年に
独立。大学の助手などもしながら次のステップを模索していましたが、岩手では自分の経験をいかせる仕事がなかなかみつかりませんでした。そんなとき、都内で行われた「岩手つながり」の集まりで
「地域おこし協力隊はどう
?
花巻市で募集しているよ」と教えてもらい、そこで初めて地域おこし協力隊という制度を知りました。
岩手で地固めをする足がかりにもいいなと思ったし、花巻は祖父に連れられてよく遊びにきていた場所。「おもしろそうだな」と応募し、2016年
10巻任赴てしと当担域地花月るあで地街市心中、し
ました。
私の主な仕事は、まちの魅力づくりや発信をするシティプロモー
「 お も し ろ い こ と 」 が つ な が っ て ま ち の 魅 力 に な っ て い く
「花巻市をもっと元気なまちにしよう!」と、市内各地域で活動中の「イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム(地域おこし協力隊)」。都市部から隊員として花巻に赴任し、地域のために奮闘している隊員たちをシリーズで紹介します。NO. 4
「イーハトーブ地域おこしプロジェクト」とは? 市内各地域(花巻、大迫、石鳥谷、東和)の課題解決に 新しい目線で取り組むために、主に都市地域の意欲ある 人材を「協力隊員」として受け入れ、地域の一員として 活動してもらうプロジェクト。任期は3年で、平成27年度 から導入しています。現在、12人の隊員がそれぞれの地 域に入り、中心市街地の空洞化、後継者不足による主要 産業の縮小、少子高齢化や人口減少による地域の活力減 退といった課題に取り組んでいます。
好きな場所
・わざわざ出かけて行く名勝地よ り、何気ない風景がよかったりし ますね。特に印象に残っている のは、夜、豊沢川に架かる橋をわ たっていく電車を見たとき。「銀 河鉄道ってこういうことかな?」と 思いました。ありふれた日常の風 景のひとつでも、ふとした時に目 を奪われたりすることが結構あ ります。ここに住んでいるからこ その醍醐味だと思います。
花巻の魅力
・いろいろありますが、来てすぐ に思ったのが「空がすごくきれ いだな」ということ。東京で暮ら していたこともあり、それまで空 を気にすることがなかったので すが、こっちに来て空をよく見 上げるようになりました。
新たな発見
・私の実家は盛岡ですが、祖父が大迫 に住んでいたので、小さいときからよ く花巻に遊びにきていました。子ども の頃はすごく遠い場所だと思ってい たのですが、着任してみたら「あれ、思 ったより近いな」と。車なら気軽に行 き来できますからね。大人になったな と思います。
有原隊員の「花巻暮らし」
マルカンビル1階の空間 デザインを手がけた3人
(真ん中が有原さん)。 左はフラワーコーディネ ーター兼農家、右は材木 店に勤める「木のプロ」。 それぞれの得意なこと が集まり、おもしろい空 間ができていく。
大迫地域で計画 中のゲストハウス プロジェクトは、 築90年以上の古 民 家 をリノベ ー ションする予定。
「 誰 かと課 題 や 悩みを共有しあえ る場、というのも 必要だと思う」と 有原さん。
花巻南温泉峡 の 若 旦 那 たち が中心となって 取り組んでいる
「 は な ま き 朝 ごはんプロジェ クト」にて。
知り合った農家 さん からの 依 頼で 作った 展 示 台 にもなる コンテナ。
24 25